新調理システム

新調理システムとは、従来の調理法(クックサーブ)と新調理(クックチル、クックフリーズ、真空調理)を、適正な比率で組み合わせ、同時に新しい管理方法を導入した計画生産方式のことです。

従来方法と比較して、より厳格な食品衛生管理を保証したシステムであると同時に、施設の特徴、要望に合わせて独自にシステムを組立て、運用することができます。また、科学的な計数管理を行い、レシピの再現性を向上させます。

新調理システム導入のメリット

作業の平準化

新調理システム実施のポイントは、長期の賞味期限と再加熱による調理時間の短縮化です。ゆとりのある時間帯に準備、忙しい時間帯に提供だけを行うことで、時間帯による作業密度を近づけることができ、一定のペースで調理作業ができます。これを「作業の平準化」といいます。

平準化のイメージ
作業の流れ
あらかじめ翌日分の食事を調理することで、その日の調理業務の負担を軽くできます。

新調理システムの効果

  • 一日の作業にゆとりを生み、超過勤務(早出、残業)を削減できます。
  • 再加熱による調理時間の短縮化により、選択メニューへの対応が容易になります。
  • 計画的な調理作業により、生産性向上や調理コスト削減、安全性向上などの効果があります。
  • 調理工程のマニュアル化により作業格差をなくすことで、作業者のアルバイト・パート化ができます。
  • 真空調理により、付加価値の高い品質で食事を提供できます。

調理から提供までのフローチャート

①クックフリーズ
  • 計画的に加熱調理した食材を急速冷凍し-18℃以下で保存。
  • 喫食時間に合わせて再加熱を行い盛り付け提供するシステムです。
②クックフリーズ
(ブラストチル/タンブルチル)
  • 計画的に加熱調理した食材を急速冷却しチルド温度帯で保存。
  • 喫食時間に合わせて再加熱を行い盛り付け提供するシステムです。
③真空調理
  • フィルム素材容器などに食材を調味料と詰め、真空包装し低温加熱する調理法です。
クックサーブ
  • 当日の食事時間ごとに調理を行う従来の提供方法
  • 外部加工品(食品メーカーや外部の食品製造者が加工した調理済み食材)を最終調理する方法
ニュークックチル
  • チルド食材を低温のまま盛り付けを行い、再加熱カート内で再加熱する方法です。
  • 低温のまま盛り付けるので品質や安全性を損ないません。
  • 朝食提供時の作業は再加熱後のトレイメイクのみとなり、調理から盛付までをピークシフト出来るため、早朝の作業量を大幅に緩和できます。
  • 盛付作業の前倒しにより、1日の作業全体にゆとりができます。
  • 2時間以内喫食が可能です。


オールクックチル対応
再加熱カート