学校給食調理企業のトップ企業が取り組む女性活躍推進
2026年4月24日(金)、東京本社8階のCo.LAB∞(コラボエイト)にて講演会を開催いたしました。講師には、学校給食運営のリーディングカンパニーである株式会社東洋食品の専務取締役 荻久保瑞穂様をお迎えしました。
私たちが身を置く厨房業界は、他業界に比べ女性の割合が少ないという課題を抱えています。こうした現状において、私たちができることを模索する一助として、今回は学校給食運営の最前線で多くの女性をリードされている東洋食品様の歩みを紐解いていただきました。
講演では、荻久保様が外資系金融業界で培ったスピード感ある決断力や、ご自身の実体験を交えながら、現場に根差した施策が語られました。今回は、特に注目を集めた2つのポイントに焦点を当ててご紹介します。
1 「自信のなさ」を解消するステップと環境構築
東洋食品様では、2025年に女性役職者比率61.7%を達成されました。この背景には、2から3人の小規模なチームから任せる「スモールステップ」の登用や、最初の挑戦者を周囲が支える文化があります。さらに、業務のマニュアル化によって属人化を排除し、互いにカバーし合えるチーム体制を構築することで、管理職が自らの裁量で柔軟に働くことが可能な環境を実現されています。
2 経験で磨かれるリーダーシップと仕事の意義
荻久保様は、リーダーシップは資質ではなく、経験によって後天的に身につくものであると語られました。実務能力以上に人間力やポジティブ思考といったEQが重要であり、前向きな姿勢を保つことが周囲を動かす原動力となります。管理職の面白さは「自らの構想を事業として形にできる点」にあり、実際に学校給食センターを地域の食のインフラとして活用する構想を形にされてきました。責任は増し、決して平坦な道ではありませんが、それ以上に自らの手で事業を創り上げる楽しさや醍醐味があるという、力強いエールをいただきました。
■中西製作所の想い
中西製作所はさらなる女性活躍推進に向けた取り組みに尽力いたします。本講演で得た示唆を踏まえ、今後も多様な背景を持つ人材がその能力を最大限に発揮できる環境構築を推進します。多くの先進企業に学びながら、自らも業界の模範となることを目指します。
■株式会社東洋食品とは
1966年の創業以来、学校給食を専門に「安全で安心な給食」を提供し続けている企業です。現在は全国約4,000校の給食施設を運営し、1日約150万食を提供する学校給食受託のリーディングカンパニー。独自の教育プログラムと「食品安全文化」を徹底し、59年間食中毒事故ゼロという業界屈指の実績を誇ります。近年は、学校給食センターを地域の防災・食育拠点として活用するなど、社会インフラとしての新たな価値創造にも取り組まれています。
講師プロフィール
荻久保 瑞穂(おぎくぼ みずほ)様
株式会社東洋食品 専務取締役。東京工業大学(現・東京科学大学)大学院修了、工学博士。ブルームバーグ・エル・ピー等を経て2016年に入社。現場の専門性と倫理観を重んじ、業界の女性活躍を牽引されています。