こんにちは。中西女子会です。
今回は6月10日に開催されたWOMAN EXPOの様子をお届けします。
WOMAN EXPOとは、「自分らしく輝く、すべてのワーキングウーマンのために」をコンセプトに、「キャリア」「学び」「美」「健康」などさまざまな情報や体験を提供しているイベントです。
今回は女子会メンバーでブース見学・セミナー聴講に行きました。
写真は展示ブースの様子です。ブースは金融関係からサプリメント等の健康補助食品など、さまざまな内容のブースがありました。来場者数も多く賑わっていた印象でした。


次に日本航空でご活躍されている米山さんが講演された「JALが目指す旅と働き方のウェルビーイング」のセミナーに参加しました。
JALグループが打ち出す「JAL Vision 2030」の中でもESG戦略を重視する理由や、旅に隠れたサステナビリティを発信する取り組み、戦略を支える原動力となる働き手のウェルビーイングについてのお話をお聞きしました。

1番印象深かったのが、サスティナブル(持続可能)な働き方に関する内容です。
JALグループ全体としては、女性の育休取得など女性の働き方改革は進んでいます。
しかし、女性の労働環境だけを整えるだけでは、結局家事・育児の負担割合は女性の方が大きくなってしまうことに気付き、パートナーにも同じような制度が必要と考えました。
そうして男性も育休を取りやすいような取り組みとして、男性社員に子供が産まれた際に子供の成長プランなどを記載した「育児計画書」を上司へ提出することが挙げられます。上司に育児に関する報告や相談がしやすくなり、上司も事前に仕事の割り振りを行う事ができるため、部署関係なく長期の育休を取得できるようになります。結果的に育休の取得割合が大幅にアップしたそうです。
今回のお話を聞いて、パートナーへの制度も必要ということに気づかされました。他社が育児休暇でどのような取り組みをされているのか知る機会がなかったので、とても良い勉強になりました。
また当社でも育児休暇の制度があります。実際に取得されている女性・男性社員が数多くおり、厚生労働省の「えるぼし」の認定を受けております。
「えるぼし認定」とは、女性の職業生活における活躍の推進に関する法律(以下、「女性活躍推進法」)に基づき、一定基準を満たし、女性の活躍促進に関する状況などが優良な企業を認定する制度です。
他にも「くるみん」の認定も受けており、給食費の補助など、子育てしている社員に向けて積極的な支援・取り組みも行っています。
くるみんとは、「子育てサポート企業」として、厚生労働大臣の認定を受けた証です。次世代育成支援対策推進法に基づき、一般事業主行動計画を策定した企業のうち、計画に定めた目標を達成し、一定の基準を満たした企業は、申請を行うことによって「子育てサポート企業」として、厚生労働大臣の認定(くるみん認定)を受けることができます。

その後、ドラマ「エルピス」のプロデューサーである佐野さん、大塚製薬でご活躍される西山さんらが講演された、
「企業成長のカギは女性の健康~ドラマ『エルピス』の佐野亜裕美プロデューサーも登壇!女性が活躍できない組織はパラダイムシフトができない?~」
のセミナーに参加しました。
(※パラダイムシフト:その時代の規範となる考え方や価値観などが大きく変わること)
このセミナーでは、女性のホルモンバランスや生理、不妊治療といった、女性特有の症状についてどのように付き合っていくか、また理解してもらうためにどういったことをしているのか・していくのか、といった内容のお話でした。


このセミナーで特に印象に残っていることは、女性自身も自分の身体への知識理解が薄いため「まず自分のことを自分から知っていくのが大切」だということ、そして「女性特有の症状に関して男性に理解してもらうためには、自分から発信していく必要がある」とおっしゃっていたことです。
佐野さんは過去に不妊治療をした際、女性ホルモンや身体のことを改めて知ったそうです。また、不妊治療の検診のため半休を取る回数が増えましたが、そういったことを会社の人に自分から発信することで、不妊治療の人に追加で半休を設けることが出来る新しい制度が出来たとお話しされていました。
女性同士でも症状に差があったりするため分からないことが多いのにも関わらず、それを経験したこともない・症状すらない男性に理解してもらうのはかなり難しいと思います。「まずは身近なパートナーや、家族に説明したり話をする機会を増やしてリテラシーを向上していくことが大事だ」とおっしゃっていました。
中々話すことは勇気がいることですが、辛い症状を理解してもらうだけでも気持ちが楽になるのかなと考えました。
今回、WOMAN EXPOに参加したことで、他社がどのような取り組みを行っているのか、また、女性活躍を推進するにあたっては、女性の働き方改革だけでなく、そのパートナーの働き方も見直していく必要があることが学べました。
男女共に全ての人が働きやすい職場になるよう女子会を通じて引き続き学び、今後も発信していきたいです。
