その異物混入対策、本当に合ってますか?

 今回はたびたびニュースで見られる給食への「異物混入」について原因と対策を考えてみたいと思います。
調理員さんに注意喚起しているけれど異物混入が続いているという方はぜひチェックしていただきたいです。

 

異物の種類

 多くの自治体では給食に混入する異物を「非危険異物」と「危険異物」に分類し対応マニュアルを作成し運用しています。
 「非危険異物」は摂取しても健康被害の少ない物質で毛髪やビニール片、繊維、スポンジなどが分類されます。
  「危険異物」とは摂取すると人体への健康被害が大きい物質で、金属やガラス、鋭利なプラスチック片、薬物、毒物、病原菌を媒介する害虫が分類されます。


実際に混入した危険異物

異物混入の原因

 異物混入の原因は2つに分けられ、食品製造メーカーや卸売業者が調理場への食材納入前に混入している場合と、調理場での調理中に混入する場合があります。
 食材納入前では、食品製造メーカーの衛生管理体制が不十分だった場合や野菜・肉魚類の原材料の保管・配送状況不良が考えられます。
 一方、調理中の場合は調理員によって持ち込まれた外部の異物や施設設備の破損、侵入した害虫の混入が考えられます。


 

異物混入の対策

 食材納入前の場合は、きちんと検収を行うことはもちろん、品質管理の確かな納入業者から購入を行います。
 調理場に余裕がある場合は、検収室に金属探知機やX線検査機を設け金属異物を可視化チェックします。現在、検収室に金属探知機を導入している調理場もいくつかあります。
 調理中の異物混入を予防するためには、調理従事者の衛生管理※を徹底し、食缶をコンテナに収納後も鍵をかけることで人為的な異物混入を防ぎます。
 学校給食衛生管理基準の別紙3 第8票「学校給食日常点検票」のチェックも実施しましょう。

 
 しかし、どれだけ注意や確認作業を行っていても、人為的ミスはゼロにはなりません。給食配缶後に異物の混入を可視化できれば安心できますよね。配送前に危険異物の有無をX線検知機にて検査することができる食缶があります。
 今後、取り扱ってほしいテーマについて随時募集中!
下記のボタンよりお気軽にご要望ください。

 

お問合せフォームからテーマを投稿