
「食」を支えてきた私たちが、今、“人”を育てています。
中西製作所は、厨房機器メーカーとして、
“食の安全”と“給食の現場”を約80年にわたり支えてきました。
その原点には、こんな想いがあります。
「すべての“いただきます”を、未来へ届けたい。」
この想いは、製品づくりだけにとどまりません。
未来の社会を担う“人”を育てることも、“いただきます”の未来をつくることだと、私たちは考えています。
だからこそ、私たちは挑戦を始めました。
採用という仕組みそのものを、「教育の入口」へと変えていくことから。
採用を、“選抜の場”から“育ちの場”へ。
就職活動の早期化、AI選考、情報の過多。
学生たちは、限られた時間のなかで、
“選ばれるための自分”を評価してもらうことに、膨大なエネルギーを注いでいます。
けれど、私たちはこう考えました。
「選ばれる準備」ではなく、「育っていく準備」を支える企業でありたい。
そうして、私たちは立ち上げました。
選考とは一切関係のない、
“共育(きょういく)型キャリア支援プログラム”です。
共育型キャリア支援プログラムとは?

この取り組みは、採用活動ではなく、教育活動です。
- 選考・面接は一切なし
- 学年・学歴・専攻・地域すべて不問
- 企業説明も行いません
- 1年生から既卒まで、誰でも参加できます
目的は、ただ一つ。
学生が“自分らしく社会に出ていく準備”を進めること。
この構造だからこそ、
本気で育ちたい学生と、本気で向き合えると、私たちは信じています。
共育は、“越境”から始まる。
私たちがこのプログラムで大切にしているもう一つの軸、
それが「越境学習」です。
自分の所属や領域を越えて学ぶこと。
- 理系の学生がメーカーの経営課題を考える
- 文系の学生が製造現場の社員と対話する
- 就活の軸が定まっていない学生が、異なる進路の仲間と語り合う
その“越境”こそが、学びを深め、視野を広げ、
社会との“つながり方”を、自分の言葉でつかむ力になる。
厨房機器メーカーという、普段は馴染みのない業界だからこそ出会える発見があり、
学生たちは「想像を超える学び」と「まだ知らなかった自分」に気づいていきます。
この共育プログラムは、越境的な学びを通じて、社会とつながる実践知を育む“キャリア教育のモデル”としても機能しています。
採用・インターンとは完全に別の取り組みです。
中西製作所では、以下のような従来のプログラムも実施しています。
- ・インターンシップ
- ・オープンキャンパス/オフィスツアー
- ・企業説明会/選考活動
「共育型キャリア支援プログラム」は、それらと完全に切り離された学びの場です。
採用目的ではなく、すべての学生の「育ち」を支援することを目的としています。
就活をこれから始める1年生も、すでに当社の選考に進んでいる学生も、
他社を志望している学生や、既卒・ブランクのある方も対象です。
選ばれる・選ばれないに関係なく、“育つ機会”を届けたい。
それが、私たちの基本方針です。
プログラム内容


非認知スキル育成カリキュラム(隔月/通年開催)
本プログラムの柱は、
“目に見えない力”を育てる対話型セッションです。
- 信頼形成
- 対話力
- 失敗に向き合う力
- キャリア設計力
これらは、経済産業省「社会人基礎力」や、米国CASELのSEL(社会性と情動の学習)理論に基づいて設計されています。
登壇するのは、企業研修の現場で実績のある外部講師約5名。たとえば営業研修やビジネスマナー、DX(デジタルトランスフォーメーション)研修、さらには若手育成を担うメンター研修など、幅広いテーマで企業向けに登壇実績を持つプロフェッショナルが、学生向けに内容を最適化して登壇しています。運営はすべて自社の人事チームが内製。外部委託に頼らず、社員自身の教育設計力を活かして設計・運用しています。
本来は採用広報に使われるはずの広告費やイベント費用を、学生の教育投資へと振り切った。それが本プログラムの根幹です。
“選ぶ”ための投資ではなく、
“育てる”ための投資。
私たちは、言葉ではなく構造で、共育を示しています。

社員とのキャリア対話セッション
若手社員が、自らの“迷い”や“つまずき”を率直に語る、
リアルなキャリアの対話の場。
就職やキャリアを「成功談」として語るのではなく、
“人が育つ過程”を共に味わうこと。
それが、私たちの目指す対話です。
この場は、学生にとっての学びであると同時に、
社員自身の“振り返りと成長”にもつながっています。
共育とは、まさに“育ち合うこと”だと、私たちは実感しています。
参加学生の声
会社説明も選考もないのに、ここまで向き合ってくれる企業は初めてでした。
―― 地方大学・文系3年生厨房機器メーカーなのに、こんなにも“人”に向き合ってくれるとは思っていませんでした。
社会に出る準備が、現実的にイメージできました。
選考とは関係ないと聞いて、最初は半信半疑でした。
でも、それが安心感につながり、自然体で未来と向き合える時間になりました。
教育格差を、企業の力で越えていく。
このプログラムは、単なる企業の取り組みにとどまりません。
大学・地域・企業がつながる、“社会にひらかれた教育”の実践です。
- 地方学生や既卒者も安心して参加できる、「情報格差のない仕組み」
- 経済的・地理的な制約に左右されない、「完全オンライン設計」
- 「教育起点」で企業と出会える、“もう一つの就活の入口”
教育機会が、所属や背景によって分断されてはならない。
その想いを、企業の立場から形にした仕組みが、ここにあります。
私たちの信念
「すべての“いただきます”を、未来へ届けたい。」
その未来には、“人”の育成が欠かせません。
だからこそ私たちは、まず「育てること」から始めました。
採用は、“いただきます”の未来をつくる入口です。
教職員・キャリア支援ご担当者の皆様へ
本プログラムは、選考や企業説明とは完全に切り離された、教育特化型の取り組みです。
すべての学生に公平に開かれており、学年・学歴・専攻・地域を問いません。
- キャリア講義との連携
- 大学主催プログラムとの合同開催
- 地域教育イベントへの登壇・資料提供
なども、随時ご相談いただけます。
詳細資料・実施レポートの送付も承っております。
どうぞお気軽にお声がけください。
担当窓口:管理部 人事課
TEL:03-6699-0303