過熱水蒸気を超高速噴射、食材表面を瞬間殺菌!
食品殺菌装置
初発菌数を大幅に低減し
薬剤を用いた殺菌方法より日持ちが向上
薬剤不使用! 食材本来の食感に近い状態を保ちながら殺菌
独自開発のスリットノズルを使用し、
食材表面を瞬時に殺菌することで日持ちします。
また、加熱殺菌でありながら、食感はおおよそ変わりません。

3つのPoint
スリットノズルより、秒速60mで高速噴射された過熱水蒸気が、食材表面に存在している微生物を瞬間的に加熱し殺菌します。
過熱水蒸気処理による殺菌は、薬剤を用いた殺菌方法に比べ生菌数を大幅に低減し、日持ちの向上に繋がります。
食材表面のみを瞬間殺菌するため食材の加熱変性を抑え、食感を残したまま殺菌できます。
3つの試験データは下記よりご確認いただけます
試験データの詳細はこちら過熱水蒸気による殺菌プロセス


※ 本製品は滅菌ではなく生菌数を大幅に低減させる機器です。食材の種類・形状・鮮度・産地によって効果は変動します。
過熱水蒸気とは
過熱水蒸気はH20の集合体です。水分子は、固体(氷)、液体(水)、気体(水蒸気)のいずれの状態でも存在します。液体(水)は99.974°C(1気圧下)に達すると沸騰し、分子の集団はバラバラになります。更に熱を加えることで水分子は激しく動き、猛烈なスピードで空間を飛び回る気体(水蒸気)になります。水蒸気をさらに加熱して飽和温度以上の状態にした高温水蒸気を『過熱水蒸気』といいます。
過熱水蒸気は高温ガスであるため乾燥用として使用することが可能です。
過熱水蒸気は水(液体)⇒沸騰水(液体)や蒸気(気体)⇒過熱水蒸気(気体)といった潜熱(物体昇温熱)以外に、沸騰水(液体)⇒蒸気(気体)の気化潜熱を持つため、高温乾燥空気より圧倒的に大きな熱量を持つことになります。過熱水蒸気の持つ圧倒的な大きな熱量で瞬間的な殺菌が可能となります。
主な仕様
名称 | 食品殺菌装置 | |
---|---|---|
型式 | SVP-1 | |
外形寸法(mm) 間口×奥行×高さ |
1650×1230×1400 | |
有効コンベヤ開口(mm) 間口×高さ |
600×70 | |
定格消費電力(kW) 三相200V |
5.06 | |
接続口径(A) | 蒸気 | 25 |
排水 | 15・40 | |
ブロー排気 | 25 | |
蒸気消費量 kg/h(0.4MPa) |
~70 | |
過熱水蒸気温度設定範囲(℃) | 100~200 | |
コンベヤスピード(mm/s) | 5~50 | |
重量(kg) | 340 |
殺菌データ
酪農学園大学と共同研究を行い、これまでの方式と比べ過熱水蒸気による殺菌は生菌数を大幅に低減できることが確認されました。
一般生菌数(cfu/g) | 無処理 | 既存の殺菌方法 | 食品殺菌装置 |
---|---|---|---|
キュウリ | 1.0×106 | 1.0×105 | 1.0×103 |
長ネギ | 1.0×105 | 1.0×104 | 30以下 |
高い殺菌効果

キャベツ
流水洗浄 | 食品殺菌装置 | |
---|---|---|
過熱水蒸気温度 | ─ | 150℃ |
一般生菌数(cfu/g) | 3.26×104 | 6.4×102 |
ナス
流水洗浄 | 食品殺菌装置 | |
---|---|---|
過熱水蒸気温度 | ─ | 200℃ |
一般生菌数(cfu/g) | 9.2×103 | 30以下 |
白菜
流水洗浄 | 食品殺菌装置 | |
---|---|---|
過熱水蒸気温度 | ─ | 200℃ |
一般生菌数(cfu/g) | 3.26×104 | 2.6×102 |
大根
流水洗浄 | 食品殺菌装置 | |
---|---|---|
過熱水蒸気温度 | ─ | 200℃ |
一般生菌数(cfu/g) | 4.9×102 | 30以下 |
ホウレン草
流水洗浄 | 食品殺菌装置 | |
---|---|---|
過熱水蒸気温度 | ─ | 200℃ |
一般生菌数(cfu/g) | 2.99×105 | 9.5×103 |
カブ
流水洗浄 | 食品殺菌装置 | |
---|---|---|
過熱水蒸気温度 | ─ | 200℃ |
一般生菌数(cfu/g) | 1.39×106 | 6.0×102 |
チンゲン菜
流水洗浄 | 食品殺菌装置 | |
---|---|---|
過熱水蒸気温度 | ─ | 200℃ |
一般生菌数(cfu/g) | 2.2×106 | 1.7×103 |
ニンジン
流水洗浄 | 食品殺菌装置 | |
---|---|---|
過熱水蒸気温度 | ─ | 200℃ |
一般生菌数(cfu/g) | 1.64×104 | 2.03×103 |
日持ち試験

冷蔵庫で保存し、日持ちを検証しました。過熱水蒸気殺菌を行うことで、初発菌数が大幅に低減するため、生菌数の増加が抑えられました。
・既存の殺菌方法:次亜塩素酸ナトリウム 200ppm(60秒)→スライス→80ppm(90秒×2)
・過熱水蒸気殺菌:過熱水蒸気温度200°C
食感保持試験

殺菌処理後に食材の硬さを測定した結果、元の食感がほぼ維持されていることが確認されました。
※食材の種類・形状・鮮度・産地によって効果は変動します。
上記のプランジャーにて食材に4mm圧縮した時の荷重
生 ⇒ 51.2N ボイル ⇒ 36.7N
過熱水蒸気150°C ⇒ 51.6N